最初は「くれよんのくろくん」に似ているなあ‥と思ったのですが、最後まで読むと、なかなか楽しい、オリジナリティのあるお話しでした。
絵本の読み聞かせをする時には、あまり声色を使わないほうがいい、といろんな本に書かれていますが、この絵本についてはちょっとオーバー気味にそれぞれの登場人物の性格付けをして、表情をつけて読むのが楽しいと思います。
お話しは、色鉛筆たちと、はさみ&マジックの言い争いを、のりこさんはある方法でまーるくおさめます。さてさて、その方法は‥?中盤以降一気に盛り上がり、最後はとても素敵な作品が出来上がります。最初、何もできないから、と羨ましそうに見つめていただけののりこさん。でも、彼女だからこそ出来ることがあったのです。
この絵本を読むと、無理や背伸びをせず、自分のできるところでベストを尽くせばいいんだなぁ、という気持ちになります。