絵本なので,『穴場』という言い方はおかしいのですが,本当にやられた!という感想を持ちました。
ただなんとなく図書館で借りてきた本なのですが,長男が「この本縦にめくるんだね」と言った一言で親子共々興味を持ち,読んでみました。谷川俊太郎さんの本なので,多少期待はしてたのですが・・・。
まずは,あなを掘るという行為に釘付け!だんだんと穴が深くなっていき,ついには主人公の背丈よりも深い穴が掘れてしまいます。
そして,途中からいつの間にか登場してきた芋虫くんが気になる!!どこまで掘り進むのか,どうやって帰っていくのか,と気になってページをめくる度にドキドキしました。
とってもシンプルな本なのに,こんなに読後の満足感が高いのは何故なんでしょう。裏表紙の丸,表紙の丸(中に蝶が飛んでいる)が意味するものも,「そういうことだったのかー!」と納得しました。ぜひ皆さんも読んで欲しいなぁと思います。親子で幸せな絵本時間が過ごせると思いますよ。