これは…期待以上に面白い一冊でした。
紳士たるべく、毎日カッチリ規則ただしく生活するマジヒコ氏が、ある日、うっかり、いつもの習慣からはみ出してしまいます。
そこで出会ったのが、オバケ氏。
二人が出会い、出会ったことで孤独に気づき、友情を育み、色々な事が少しずつ転がりはじめます。
登場人物も、物語の進行も、とても奥ゆかしいです。
ひょうひょうと、暖かい言葉で綴られる物語と、とぼけた挿絵が、とにかくピッタリです。
マジヒコ氏とオバケ氏が出会ったように、たかどのほうこさんの文と飯野和好さんの絵が出会ったのかもしれない…と、うれしくなりました。
おだやかに、幸せな一冊です。
*子どもと一緒に読む時には、ルンバを用意しておくことをおすすめします。