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アンナの赤いオーバー」 みんなの声

アンナの赤いオーバー 作:ハリエット・ジィーフェルト
絵:アニタ・ローベル
訳:松川 真弓
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1990年12月
ISBN:9784566002883
評価スコア 4.76
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みんなの声 総数 57
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57件見つかりました

  • 戦争の後、娘にコートを作ってあげたかったママのお話。自分のもつ大事なものを次々に、宝石や食器と交換に、毛をもらったり、つむいでもらったり、染めてもらったり、、、としていき、やっと最後に赤い綺麗なコートになります。

    今の価値で言うと、宝石をいくつも手放して、コートにするのはちょっともったいないと思うけれど、子供を暖かく、そして明るい気持ちにするために大切なものをたくさん手放す母親の姿が、オ・ヘンリーの時計と櫛の話のようで、感動的でした。

    しかも最後に、クリスマス祝いでパーティに全員、コートを作った人をよんで料理をふるまうなんて、、、、戦争でお金がないところなのにいいのかなあ、食材を大切にしたほうが、、、といろいろ勝手に心配しましたが、とても心が広いのだなあと思います。

    投稿日:2014/10/23

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  • 一枚のオーバー

    たった一枚のオーバーを手にいれるまで、とても長い時間と、たくさんの人の手間がかかっていましたね。
    「欲しい」と思ったら、なんでもすぐに手にはいることに慣れてしまっている私達には、驚くばかりでした。
    きっと、こういった背景があるから、「物を大切に」という気持ちもうまれるのでしょうね。

    投稿日:2013/12/03

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  • 素敵なお話です

    店にいけば、たいていの物はかえてしまうこと、ネットでぽちっとすれば欲しい物が送られてくることにすっかり慣れてしまっている娘にとってこのお話は驚きだったようです。

    私自身も読んでいてあたたかい気持ちになり、いろいろ感じもした絵本でした。
    親としてはこういう素敵なお話を子供と読むと、ものの大切さだとか、思いやりだとか、戦争になるとねってついついいってしまいそうになるのですが、ここはぐぐっとがまん。
    下手な親の話なんかよりも子供はもっといろんなことを
    感じとってくれる・・・そんな絵本でした。

    投稿日:2012/12/06

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  • 素敵なおかあさん

    自分の身のまわりのものを最初から手作りしていくような
    絵本が大好きです。娘にもこの手の絵本をたくさん読んで(手元に
    少しずつ置いていきたいです)、ものがどうやって作られるのか
    知ってほしいなあって思うし、できうれば、自分でもなるべく
    作ることができる人になってもらいたいなあって思います。

    この絵本はそんな「手作り本」の中でも、「実話」だそうで。
    戦後の「ものが(お金も!)なんにもない時代」におかあさんが
    アンナのオーバーをあつらえてやるために、奮闘した物語。
    しかも、その「アンナ」は、オーバーを25年間、大事にもって
    いて絵本の作者に見せてくれたのだそうです。大変な思いをして
    手に入れたものは大事にするのだろうなあ。いいなあ。

    アンナのオーバーをあつらえるために、まずは羊を飼っている
    おひゃくしょうさんのところに交渉しに行くところから始まります。
    羊毛ととりかえるのは、「おじいさんの金時計」。
    そんな風にして、家にあるものと交換していくのです。
    素敵だなあと思ったのは、クリスマスのお祝いに、おひゃくしょう
    さんや羊毛をつむいでくれたおばあさんなど、オーバーを作るのに
    かかわってくれた人々みんなを招待するところ。あったかいなあ。

    投稿日:2011/11/24

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  • 感動の実話。

     絵本ナビのレビューが多くて好評価だったので、図書館で早速借りてきたクリスマスの絵本です。最初の見開きの小さいアンナと、最後の見開きの新しいオーバーを着て微笑む成長したアンナが、とても印象的でした。

     一枚のオーバーにつまったお母さんの思いや、それを手に入れるまでに何人もの人たちの働きと、今では考えられない時間をかけて、ようやく新しいオーバーを着れた女の子。物であふれている今の生活では考えられませんが、たくさんの人たちとの関わりと優しさを、少女の新しいオーバーを通して、平和について考えさせられるとても素晴らしい絵本です。

     実話に基づいた絵本だけあって、心の奥までゆさぶられました。なんでもすぐに手に入る時代ですが、本当にみんなの心は幸せなのか。戦後の物資がない時代だけれど、絵本の登場人物は貧しくても幸せに生きていると思います。幸せってなんだろうと、考えさせられる絵本です。子どもだけでなく、大人こそ読んでもらいたいです。

    投稿日:2011/02/04

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  • モノもお金もなかった時代のお話

    4歳の息子が図書館から借りてきました。

    戦争が終わって、新しいオーバーを作ることになったアンナ。
    でも家にはお金がありません。

    おうちにある金の時計や、ネックレスや、ランプ等の宝物が
    ぶつ物々好感により次々と、
    羊毛、糸、布に変わり、
    最後にはオーバーに仕上がります。

    こうして苦労して手に入れたオーバー、
    アンナはきっと大切に着るに違いありません。

    お金を出せばどこでなんでも変えてしまう時代に
    とってもいい本に出会ったなと思いました。

    息子と二人で何回も何回も読んでいます。

    投稿日:2011/01/11

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  • オーバーに込められたみんなの思い

    「戦争が終わったら新しいオーバーを買ってあげよう」と約束したお母さん。
    戦争は終わったけれど、店はからっぽ、お金もない。
    だけど、お母さんはアンナに1年かけて約束を果たします。
    金時計と交換に羊の毛を手に入れ、ランプとひきかえに羊毛を毛糸に紡いでもらい…。
    お母さんは身の回りの物と交換にオーバーを形にしていきます。
    アンナと一緒に赤く染めた毛糸は、これ以上ないと思えるほどの赤。
    オーバーを作るのに関わった人たちと一緒に開いたクリスマス。
    アンナにとってはこれ以上ないクリスマスでしょう。

    さりげなく描いているけれど、良く考えると重いお話なのですよ。
    表に出てこないけれど、戦争で荒廃した暮らし。
    お母さんはオーバーのために財産を削って行く。
    1年たってやっと普通の生活になってきたようですが、お父さんはいない。
    アンナにとって赤いオーバーはいろいろな思いが込められた衣服になったと思います。
    もう少し戦争が顔を出しても良かったのでは。
    しあわせ感いっぱいで受け取ってしまったら、オーバーの色は少し褪めてしまうのではないかと思います。

    投稿日:2010/12/17

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  • 無償の愛

    アンナの母の無償の愛を感じました。戦後に生まれた私にも母は自分の物を買わずにいつも子ども達の為に無償の愛で包んでくれたことに感謝しております。アンナの赤いオーバーのように、戦後は食べることで精いっぱいの中で、子どもたちには、たらふく食べさせたいと言う思いが伝わってきました。物のない時代でしたが、愛情を強く感じられて育ったのでとても幸せだったと亡き両親に感謝しております。そんなことを思い出してくれたこの絵本にも感謝しております。

    投稿日:2010/11/27

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  • 1年がかりで・・・

    クリスマス絵本をいろいろ読んでいる時にこの本に出会いました。
    かわいいオーバーを着ておすましした写真のような表紙が印象的です。
    この赤いオーバーが出来るまでのいきさつがこの絵本には描かれています。

    オーバーをつくるまでに、まず羊さんから羊毛を刈り取るところから始まり、糸をつむぎ、布を織り・・・。このあたりはエルサ・ベスコフさんの「ペレのあたらしいふく」を想起させますね。

    でもこの本では、その根底に流れるのは「戦争のつめあと」。
    戦前までは裕福な暮らしをしていたであろう主人公アンナの一家も、戦争のおかげで暮らしが一転している様子が伺えます。
    物資が不足している戦後。お店のウインドウは空っぽ。
    そんななか、アンナのために新しいオーバーを仕立てたいと思ったお母さんは、家に残された調度品やアクセサリーと交換に、一つ一つオーバーのための材料を揃えていくのです。

    約1年がかりでようやく完成したオーバー。
    この間に、アンナもすっかり成長していることが、挿絵からも見て取れます。
    ラストのクリスマスパーティのシーンも印象的です。

    いろいろなことを考えさせ、教えてくれる1冊です。

    投稿日:2010/12/05

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  • よかったです

    • 苺ママさん
    • 30代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 女の子5歳、男の子2歳

    手に取る一瞬、シンドラーのリストの映画が頭に浮かびました。

    あんな内容のお話しなのかななどと
    思いつつ開きました。

    読み深めるうちに
    なんともいえないお母様の愛情、家族のオーバーを待ち続ける気持ちに
    どんどん引き込まれていきました。

    お母様がした約束「戦争が終わったら新しいオーバーを
    買ってあげよう」

    しかし、戦争がせっかっく終わっても、お店は空っぽ
    オーバーどころか食べ物もない、お金を持っている人もいなかった。

    その時にお母様のした決断は?

    実話だそうです。
    25年たっても大切にとってあったオーバーはかけがえのない
    宝物ですね。


    絵本の色彩がラストに向けて少しづつ明るくなっていくような
    気がするのは、オーバーの色やクリスマスの雰囲気
    だけではないはず。

    おすすめです。

    投稿日:2010/07/29

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