衝撃の絵本です。
男の子が龍の絵の丼でラーメンを食べている表紙を見て、この男の子が
何してくれるんだろう…と思って開いた瞬間、「あ、違う」。
見返しの暗さは、そんな単純な話ではないことを物語っていました。
好き嫌いを言うけど、世界にはご飯が食べられずに飢えている子もいるんだ、
ということを言っても、ちっともピンと来ない娘。
この絵本では、私たちがこうしている時に…ということがストレートに伝わります。
子どもに伝えるだけじゃなく、自分自身ももう一度思いめぐらして、我が身を
振り返ろうと思う気にさせる絵本です。
裏表紙で立っている子の絵は…あまりにもキツくなっちゃうことへの、
配慮なのでしょうか。私は余計かなと感じました。