表紙のゆきだるまに横にちょこんと立っている「ねずみくん」を見て、あのチョッキのねずみくんだと気がつく人は多いと思います。
それくらい「ねずみくん」は絵本の世界では有名人(ねずみ?)なのです。
最初の『ねずみくんのチョッキ』が出たのは1974年。それ以来、シリーズ化され、41冊も出ています。最近でも毎年一冊は新しい作品が出ているのですから、絵本界の「男はつらいよ」(ねずみはつらいよ?)です。
この作品は2001年に出版された、「ねずみくんの絵本15」となっています。
雪の降る季節にぴったりな作品です。
「ゆきがっせんを しよう」、「ねずみくん」は画面右側に向かって、小さな雪玉を投げています。
すると、大小4つの雪玉が投げ返されてきます。
投げたのは、ぞうさん、くまさん、ライオンさん、うさぎさん。
確かに、動物たちの大きさで雪玉の大きさもちがってきます。
雪が降ると、雪がっせんのほかにも雪だるまを作ったり、スキーをしたり、楽しい遊びがたくさんあります。
「ねずみくん」は大好きな「ねみちゃん」とソリ遊びをしようと山のてっぺんにやってきます。
ぞうさんたちはスキーで遊んでいます。
「ねずみくん」はスキーは苦手。ところが、うさぎさんに誘われて、山のてっぺんからすべることになってしまいます。
すべる? 「ねずみくん」の場合は転がるですね。
さあ、どうなるのでしょう。
「ねずみくん」シリーズはキャラクターの魅力でもあります。
そのあたりも映画「男はつらいよ」に似ています。