「海とそらがであうばしょ」 みんなの声

『OCEAN MEETS SKY』が原題。
表紙絵に惹かれたのですが、題名を読んで、あ、私も行きたかったところ！と思いました。
子どもの頃、ずっと想像していたのです。
これはこれは、ラッキー。
海のそばに住む少年、フィン。
「ふねをだすには　さいこうの日だ」というおじいちゃんの声を感じたフィンは、
廃材で船を作り、寝入ってしまうのですね。
さあ、素敵な旅の始まり。
きんいろの魚、ほんのしま。
おお、見知った本があるのが嬉しいです。
そして、ついに。
船が浮き上がり、大きなクジラと月。
おじいちゃんの存在感が素敵です。
小学生くらいから大人まで、素敵な船旅を。

亡くなったおじいさんの思い出と、おじいさんが言っていた「海と空が出会う場所」というイメージ空間が、融合したような幻想的な大冒険に引き込まれました。
どこかおじいさんに似た、大きな金色の魚と月に誘われながら、海の世界がいつの間にか宇宙空間にまで拡がって行きます。
絵の魔力を感じます。

前作でファンになった作者さんの新刊で、楽しみによみました。表紙からして素敵なんですが、ページをめくっていくと…、もうわくわくするような絵に、見入ってしまいました。ファンタジックなお話にすばらしい絵！　想像がひろがります。素敵すぎて飾っておきたいな、と思いました。