「ひゅるひゅる」 みんなの声

ひゅるひゅるという河童の子を返すときに河童からもらった笛のことですがこの笛はとても魚が沢山つれる不思議な笛です。
欲張りさむらいが笛をくれなきゃ子供を河童汁にして食べるぞと
言われてお化けが現れる笛をもらうとういお話ですが…
子供は侍さんのいう言葉のテンポが気に入っているのか「せっしゃ」の言い方が結構楽しそうに聞いてました。

せっしゃが釣りをしていると河童の子供が釣れてしまい、親河童からお礼に笛をもらいます。その笛を吹くとなんと大漁！それを聞いた男が同じように河童から笛を奪い取ると…。言葉のリズムがここちよく日本語って楽しいなと思いながら何度も声を出して読みたくなります。ただ、子供には「せっしゃ」とか「〜でござる」が最初はよく分からなかったようですが…。3歳くらいから小学校低学年くらいまで楽しめそうです。

はなさかじいさんや舌切り雀のようなお話。欲張りで意地悪だと・・・ということが伝わります。
優しそうなカッパの親だと思ったけど、やっぱりおばけの仲間なのかな？子供のかっぱも肝を取ろうとしてたようだし・・・。やっぱりカッパは不気味だね・・・。

せなけいこ・おばけえほんのシリーズです。
同じシリーズでも、いろんなタイプのお話があって、これはお侍さん自ら語る昔話みたいです。
「おかあさんといっしょ」の歌でもお馴染みの、「〜でござる。」という語り口が、子どもにはおもしろいみたいです。
お話も、昔話にはよくありがちな、欲張るとろくなことはないというお話ですが、簡潔にまとまっていてなかなかおもしろいです。

でも、次女にはやっぱり１番最初に読んだ「ゆうれいのたまご」が忘れられないらしく、どうして（図書館に）返しちゃったのかと、責められています（苦笑）。

せなけいこさんのおばけえほんは全部すきですが、私は特にこの一冊が大好き。
ひゅるひゅるはかっぱがくれた笛のこと。
親切なお侍さんが、この笛で魚をたくさん手に入れたのを見て、欲深なお侍さんが、自分もその笛が欲しいと、手に入れるのですが・・・。
文のリズムと、侍ことばの「〜でござる」が楽しく、こどもも、「〜でござる」を真似しています。
うちの子はせなさんのおばけえほんを読んでいるせいか、あまり、おばけをこわがってない様子・・・。

つりが大好きなお侍さんがカッパの子を釣ってしまいました。その夜、カッパのお母さんが「どうか　子供を返してください」と言いに来たのでカッパの子をかえしたら魚が集まるという笛をもらった。その事を他のお侍にいうとそのお侍はさっそくカッパの子を釣りに行って「笛をくれないと子供はかえさぬ」というのでカッパのお母さんは笛を渡しました。なんとその笛はおばけが集まる笛だったので、さあ　大変。おばけがたくさん出てきてしまいました。欲張ると良いこと無し・・・ですね。