「たんじょうびのきのみ」 みんなの声

お父さんもお母さんも知らない一人ぽっちのくろねこ

みんなが集まって　　大きな木の下で　たんじょうびの木の実を　楽しんでいます

お誕生日の人に　木のみが落ちてきてプレゼントがもらえるなんて　最高ですね！

でも　たんじょうびの日を知らないくろねこは　クズリ（クロアナグマ）の子供のプレゼントのケーキを盗むのです

たんじょうびの木の実を盗むようになって・・・

しろねこがやってきて　息子が死んでかなしくて　プレゼントにもらった　笛を埋めに来たのを見ました

その悲しい姿を見て　くろねこが　笛を返そうとしたとき
木のみが落ちてきたのです
くろねこのたんじょうびの木の実だったのです
中から出てきたのは　笛でした
しろねこは　「たんじょうびのないひとはいないんだよ」と笛の吹き方を教えてくれました

くろねこは　動物たちの誕生日のお祝いの歌を　笛で奏でてあげるようになりました
こんなにやさしい気持ちになれて　よかったね！
涙が出るお話でした

裏表紙に　しろねことくろねこが仲良く暮らしているのを見て　嬉しくなりました

たんじょうびのきのみ　　こんな木があれば　いいな〜
夢のようです

ある森の奥の奥に

誕生日の木と呼ばれる木がありました。

誕生日の人が前に立つと

木の実を一つ落とす不思議な木でした。

もちろん誕生日じゃなければ

なにも落ちてきません。　　

その木の実をあけると

プレゼントが出てきます。

なんかこれだけ聞くと

すごくいいお話だと思いました。

表紙にいるくろねこは

自分の誕生日を知りません。

それどころか誕生日が何なのか

知らない様子です。

だから次々と木の実をもらう動物を見てると

悔しくなったのか

木の実を奪うようになりました。

いやな黒猫ですが

誰もその黒猫を怒ったりしないのが

不思議でした。

このままいやな感じで終わるのは

なんだかさびしいなと思っていましたが、

優しい気持ちを取り戻してくれて

ホッとしました。

この大きな木のおかげですね。