☆を六つ付けたいと思った絵本です。
太らせてから食べてやろうと思ってつれて帰ったひよこに
きつねは「やさしいお兄ちゃん」と言われ、
初めて言われたやさしいという評価にぼーっとします。
そして次は「親切だね」と言われ、次は「かみさまみたい」と
言われ、うっとりして気絶してしまいそうでした。
良いことばかり言われてきつねはひよこたちを食べることを止め
おおかみに狙われた彼らを命がけで守ったのです。
最初は食ってやろうと企んでいた獲物のために
命を落としてしまったきつねのお話は
娘たちにも衝撃だったようでした。
きつねの気がなぜ変わったのか確かめたいようで
「もう一度を読んで」を2回繰り返しました。
私もまだ考えています。
褒められて悪い気はしない、それだけのお話ではないような、
きつねは我が子を守るママのような気持ちになったのか。
答えはでなくても
またこの先何度も読み返したいと思う一冊となりました。