『たまごのはなし』に続く、しおたにまみこさんの作品。
またもや、表紙絵のいちじくの視線に吸い込まれます。
前作で、たまごが、また話しに来るから、と言っていたことが、よみがえります。
その時はちゃんと聞いておくんだよ、という前作のラストの言葉を踏まえ、
今度は、たまごが聞く側になってのエピソード。
「いちじくのおはなしかい」という張り紙を見て、マシュマロと一緒に出掛けたのですが・・・。
たまごとはまた違った語り口のいちじくの話が奥深いです。
おはなし会ということで、ろうそくを立てた暗い部屋、
果物かごのふきんがめくれ、いちじくの登場、と、なんとも雰囲気たっぷり。
内容は、嘘か真か。おはなし会、いいえ、物語の本質を突きているのかもしれません。芸術論かも。連日のおはなし会との関わりも興味深いです。
気になったのは、サブストーリー。ビスケットが欠けているのは、もしや、前作で…。