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くまとやまねこ」 みんなの声

くまとやまねこ 作:湯本 香樹実
絵:酒井 駒子
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,430
発行日:2008年04月
ISBN:9784309270074
評価スコア 4.71
評価ランキング 1,416
みんなの声 総数 68
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68件見つかりました

  • 「わすれられないおくりもの」を思い出す

    • バオバブさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子11歳、男の子9歳、女の子6歳、女の子2歳

     静かに死と向き合い乗り越えていく絵本でした。「わすれられないおくりものがパッと思い出されました。死んでしまった友だちを忘れようとするのではなく、思い出としてずっと一緒に生きていくところが似ているからかもしれません。この絵本もきっと「わすれられないおくりもの」と同様にこれから先長く読み継がれていくのではないかと感じました。
     たっぷりとしたおはなしで声に出して読むとすらすら読んでも12〜15分程度かかりました。高学年のおはなし会でも機会があれば読んでみたいと思いました。

    投稿日:2010/01/29

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  • 生きること、死ぬこと

    • ねこなさん
    • 30代
    • その他の方
    • 埼玉県

    自分のために買いました。
    祖父が亡くなって、身近な人の死を目の当たりにして、どうしていいかわからずにいたときに出会った絵本です。
    いきなり、くまの友だちの小鳥が死んだところから物語が始まります。
    理由は記されていません。でも、死って、そういうものなんです。
    もちろん、そういうもの、じゃ、くまは納得できません。だから、泣きます。ことりをいつまでもそばに置いておきたいと、きれいな箱の中に入れて、持ち歩くのです。
    それを見た友だちは、みんな、早く立ち直るように、としか言いません。
    なんか…身につまされますよね。
    でも、旅芸人のやまねこは、くまの悲しみをちゃんとうけとめてあげるのです。
    そういうことができる人になりたいと思いました。

    ただ…死んでしまった小鳥がいつまでも、きれいなままなのは、どうかな? と思いました。
    科学的には、腐敗臭がしたり、腐ってしまったりするんじゃないかなと…。死を美化しているようにもとれたので、星4つです。

    大人が読むにはよい本だと思います。

    投稿日:2009/12/12

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  • かなしみの中で

    • しのべさん
    • 30代
    • ママ
    • 茨城県
    • 女の子1歳

    大好きな友達を亡くしてしまった喪失感が、くまの言動からずっしりと感じられます。
    あるひ突然いなくなってしまうなんて想像もしなかったのに、突然死がやってくる。
    そして、死と折り合いをつけていく様子がつづられてます。
    そんな中でも、やまねこの出現でくまの心は大きく変わっていきます。

    やまねこの、飄々としながらも相手の心にそりそうような言葉が、じんわりと読むほうにも伝わってきます。
    同じような経験をしたからこそ、思いやることができるのかもしれません。

    子どもにはまだ難しいけれど、大きくなってから読んで欲しい一冊です。

    投稿日:2009/11/30

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  • しっとりと染み渡ります

    • ぶらいすさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子13歳

    私の大好きな酒井駒子さんの挿絵です。
    モノトーンでとっても素敵です。
    細部にわたってきれいに可愛く描かれた絵。
    お話はお友達を亡くした熊さんが主人公。
    いかにその悲しみから立ち直っていくのかが
    見ものです。
    子どもには子どもなりに・・・そして
    大人には一層深く感じられるテーマだと思います。
    やまねこのさりげない思いやりやいたわりが
    心地よく心に染み渡り・・・
    いい気分で本を閉じられました。
    子どもにこそ、成長の度に何度も
    繰り返し読んで欲しいような本です。

    投稿日:2009/04/28

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  • 悲しみを乗り越えて。

     死と向き合うとっても難しい事だと思います。

    すごく考えさせられた絵本でした。

     私がくまに出会ったら

    他の動物達のように、早く忘れてしまうよう

    進めてしまう気がしますが、

    もしも私がくまだったら....

    と考えると、くまと同じごとをしたかもしれません....

    やまねこのような素敵な出逢いがあればいいけど....

    投稿日:2009/03/31

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  • 立ち直るすべ

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    大切に思う人を失ってしまった悲しみ。
    それは体験した人にしか分からないほど深くて痛いもの。

    この絵本のくまも、そんな悲しみから抜け出すことができずに、いつまでも大切なことりのなきがらを大事に持ち歩きます。
    その姿がとても痛々しくて・・・
    でもやまねことの出会いをきっかけに、前を向いて歩いていく気持ちを持ちはじめます。

    悲しいことをただ忘れろというのはちょっと乱暴ですよね。
    このやまねこはそんなことは一言もいいません。
    立ち直ることに大切なものをちゃんと分かっていたのですね。
    その理由が最後に分かります。

    心がジーンと温まる素敵なお話です。

    投稿日:2009/03/20

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  • 酒井駒子さん

    酒井駒子さんの作品だったのでこの絵本を選びました。紙の色が作品ととてもマッチしていて素敵でした。敢えてモノトーンで表現してあるのも主人公の気持ちが伝わってきて良かったです。主人公は山猫と出会えた御蔭でこれからの人生がきっと素晴らしいものになると思いました。色々と質問する代わりに曲を演奏する事で主人公の心を穏やかにしたのが素晴らしい配慮だと思いました。

    投稿日:2008/12/24

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  • いずれこの子も。。。

    目の前で眠っている子もくまのような気持ちになる時が来ると
    思ったら切ないような より一層愛おしいような気分になりました。
    くまが癒されていくときに使われているピンク色がとても優しい。
    読み返したときに本の表紙や裏表紙のピンク色が
    いつも目に入ってくることに気づきました。
    黒色がほとんどの中、ピンク色の優しさ温かさは
    ことりがいつも見守っているかのように思えました。

    投稿日:2009/01/24

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  • モノクロで表現される心の闇

    対象年齢を定めて書かれた絵本ではないと思います。大切存在と突然に死別してしまったクマくんに感情移入できるのはむしろ大人なのだと思います。 しかし、普段カラフルな絵本に親しんでいる4歳の息子は、モノクロの、絵のないページさえあるこの絵本を自ら選び、神妙な面持ちでじっと聞き入っていました。
    モノクロの世界に赤い色が戻ったページの表現が秀逸だと思いました。

    投稿日:2009/01/23

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  • 静けさを味わう?

    3歳、6歳、9歳の娘達に読みました。
    少し、絵本離れしていた娘達に久しぶりの新しい絵本♪
    繊細なタッチの酒井さんの絵に思わず手に取りました。

    最初から小鳥さんの死に胸が締め付けられる思いで子供達も神妙な面持ちで、聞いていました。

    少し悲しみに暮れるシーンが多すぎて、親子でズーンときてしまう気もしましたが、それ程までに小鳥さんを思うくまさんとの友情を(愛情?)を深く感じました。

    時々、活字のないページでは、娘達それぞれ、歳なりの感情が湧いていたと思います。

    くまくんにやまねこくんとのすてきな出会いがあったことが、娘達の心を躍らせてくれて安心して読み終えることができなによりでした。^^

    投稿日:2009/01/21

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