タイトルに惹かれました。「ままです すきです すてきです」いいことばです。何度でも唱えて我が家の標語にしましょうか。
これはしりとりの絵本です。でも単純じゃありませんよ。ご用心、ご用心。
とにかく見てみるに限ります。
ページをめくるとドアの前でベルを押そうとしている鬼の子。
谷川俊太郎さんとタイガー立石さんによる摩訶不思議な世界への入り口です。
ドアの中には「たぬき きつね ねこ こあら らくだ だちょう」
この動物たちの妙な姿。絵がリアルなだけに、異次元の雰囲気が漂います。
見れば見るほど、不思議な気分。ことば以外にもいろいろと描きこまれています。
たくさん夢を見た翌朝の気分です。あれはいったい何だったんだろう。なんだか妙だったな、場面が次々に変わったけれどどこかひとつに繋がっているような、遠くへ旅をしてまた戻ってきたような、そんな感じ。
最後は鬼の子が「りりーん!」とベルを押します。しりとりは「ん」で終わるけれど、絵の世界は続いていますよ。さあ、もう一度摩訶不思議な世界へ行ってみましょう。