先生が「怖いネコに気をつけてね」と話をしているのに、おしゃべりをして聞いていないやんちゃな三匹のねずみたち。
桃をとりに出かける途中で「にゃーご」と鳴く大きなネコに出会ってしまいます。怖さに震えると思いきや、「おじさんだあれ?」と聞かれ、その屈託のなさに思わず「たまだ」名前を名乗ってしまうネコ。何だか憎めないんです。
いつしか、こねずみたちのペースに乗せられて、一緒にももを食べるネコ。帰る途中、こねずみたちを食べてやろうと、思い切り怖い顔で、「にゃーご!」と叫びました。ところが……
三匹並んで「にゃーご」と大きな口を開けて、こねずみたちが「あいさつ」する絵がとてもいいです。
最後、子供たちへのおみやげまでもらって、帰っていくねこと、手を振って見送るこねずみたち。暖かい気持ちになりますよ。