有名な本ですし、「とんことり」とは何だろうと興味もあったので、フリーマーケットで見つけた(おまけに美品!)時には大喜びしてしまいました。
「とんことり」とは、郵便受けにかわいらしい贈り物が入れられた音だったんですね。この音がいいですね。おまけにこれが題名になっているのもお見事!という感じです。
ずっと心もとない感じのかなえちゃんが描かれていて、最後の2ページで、すべてのエネルギーが爆発しました。
笑顔と元気がみなぎっているかなえちゃん。本当に良かったね。知らない土地、新しい家、新しい幼稚園、すべてが不安の中で、友だちという強い味方を得た安堵感と喜びが感じられます。友だちってなんて素敵なものなのでしょうね!
「とんことり」は、不安なかなえちゃんに「もうすぐ嬉しいことがやってきますよ。」と告げる幸せの足音のような気がします。
この本は5年生の娘のお気に入り。林明子さんの愛らしい絵と、ほのぼのとした雰囲気がなんとも良いのだそうですよ。