「おっぱい」 みんなの声

　ゾウやゴリラやねずみもおっぱいを飲んで大きくなるんだよ。
　そして、ここに出てくる男の子も最近まで飲んでいたんだって、でも、今は弟に貸してあげているんだって！
　うちの子は、上はミルクで育ったから、この男の子の気持ちとは違うだろうけれど、おっぱいで育った子は、きっと同じように思うんだろうなと思いました。

子供は３才を過ぎてくるころから、いつのまにか「おっぱい＝恥ずかしいもの」という観念が、ついてしまっています。ですが、この絵本は「おっぱい」に込められた母の思いや様々なものがうまく短い文や絵（途中までクイズ形式？）で構成され表現されていて、子供が読んでいるうちに本当に自然に「おっぱい」というものを受け止めてくれます。お兄ちゃん、お姉ちゃんになる子に読んであげるのもいいですが、それ以外のお子さんにも、表面には見えなくてもとても大切な思いを伝えてくれますよ（＾-＾）
読み聞かせをしていて１番印象的だったのは、一才手前のお子さんが、お口をぱくぱくさせながら、初めから最後まで、絵本にくぎ付けだったこと。対象年令にかかわらず、乳児から幼児（もう少し上でも）まで、幅広い年令の子を惹き付けてしまう吸引力があります。

３才になったらおっぱいやめようね〜、と言い聞かせてきたのに、結局まだやめられない次女。もう、こうなったらとことんつきあうしかないのかな？我が家の場合、もう弟や妹が生まれる予定は皆無なので、赤ちゃんに貸すという発想も出てこないし・・・（苦笑）。
そう、おっぱいのおかげか、３人兄妹の中で次女が一番丈夫。風邪ひいたかな、病院つれてこうかな、なんて思ってるうちにいつの間にか治ってしまうんです。
もう、出てはいないけど、吸ってるだけで安心するんでしょうね。

おっぱいの絵を見て誰のか当てる楽しみもあり、優しい文章もなかなかいいですよ。

いいお話でした。弟や妹が出来たばかりの新米お兄ちゃん、お姉ちゃんにぜひ、読んでもらいたいですね。おっぱいって、どの動物にとっても、とっても大切なものなんですよね。絵本の最後で、「ぼく」のセリフが決まってたな。「いまは…、おとうとに　すこーし　かしてあげる」

３歳の乳離れできない娘（笑）が毎晩”読んで〜”と言ってこの本を持ってきます。
絵も素朴でやさしい絵本です。