表紙のユニコーンの絵があまりにも綺麗だったので読んでみました。
叙情的な絵と言えば良いのでしょうか?
幻の獣と言われるユニコーンに相応しい画風で描かれています。
主人公は、みなしごで名無しのゾエ。
王様の命でユニコーンをおびき寄せるのですが、王様がユニコーンを殺すと知って逃がしてやります。
怒った王様は、何人もゾエと話をしてはならぬとお触れを出します。
一人ぼっちになったゾエは、またユニコーンと会おうと森に入っていくのです。
格調高い文章が、少し子供には馴染めないかも知れませんが、とても優しい気持ちにさせてくれる作品だと思います。
何と言っても、絵が魅力的で幻想的な世界に誘われることは間違いないでしょう。
絵を楽しみ、空想に浸れる絵本でした。