子供の頃、教科書で読んだなぁという記憶がある懐かしのお話。新美南吉さんの不朽の名作ですね。
こぎつねが、人間のまちに手袋を買いに行くお話です。
かあさんぎつねから人間は怖いものだから、と聞かされ、必ず人間の手を差し出して手袋を買うんだよと教えられ、白銅貨を握らされたこぎつね。
でも、間違えて、きつねの手を差し出してしまうんですよね。だけど、ちゃんとお金を持っていることが分かると手袋を売ってくれた帽子屋さん。
更に、人間のお母さんの優しい声の子守唄を聞いたこぎつね。
お母さんの知っている人間も人間だけれど、
こぎつねが出会った人間もまた人間なのです。
色々な方が、絵を描かれていますが、私はやはり黒井健さんの温かみのあるきつねの絵が好きです。