「たのしいたてもの」 みんなの声

コンクリートで打っただけのグレーの閑散とした建物。
それが人々によってカラフルで楽しい家に変わって行く様子が
とても楽しくて温かな雰囲気いっぱいです。
娘が気に入っていたのは　おかしのへや、とピエロの部屋。
そしてお部屋の断面図がずっとページを追って見れるのが
楽しかったようです。
人々がイキイキと作業して　時には言い争いもありつつ仲良く暮らす様子が
とても楽しそうですね。
無機質な建物がこんなに華やかに楽しそうに見えるなんて
人間ってすごいのかなって思いました。

作りかけの建物がありました。
マンションになるはずだったのに、どうしたわけか、工事が途中で終わり、そのまま、何年もほったらかし。
―どうしてぼくだけちゃんとした建物になれないのだろう…

そこへ、ひとりのおじさんがやってきました。

おじさんの働きかけで、建物は、その姿をどんどん変えていきます。

家つくりの楽しさが、充分伝わってきます。
どんな家にしようか。それぞれの個性をいかし、試行錯誤しながら作り上げていく楽しみが、とてもよく伝わってきました。
表紙をはじめ、絵だけを見ると、外国の作家さんかと思ったのですが、日本の方でした。なんといっても、もともとは建築設計家の作者さん。その力を思う存分つぎ込んだ、楽しい世界ができあがりました。
建物もきっとうれしいに違いありません。

それは工事の途中でほおっておかれて
しまったたてもの。
ある日、それぞれ自由に部屋を作ることになり・・・・

お花のお部屋だったり、鉄のお部屋だったり。
中でも息子が気に入ったお部屋は
お菓子の部屋でした。
私も一番そのお部屋がいいなあと話していました。
絵がカラフルでページごとに細かく
かかれていて、どれもあったらいいのにと
わくわくしてしまいました。
眺めるだけでもいいですね。

建物の魅力が一杯詰まった、まさしく「たのしい」建物のお話です。
作りかけのマンションが放置されているのを見つけた建築家は、
「自分で部屋を作りたい人がここに住めます」という看板を作るのです。
そして集まった「作りたい人」たちの発想がいいですね。
鉄、お花、布、お菓子、仕掛け、ピエロ、そして、大工さん。
それぞれの夢が一杯詰まった部屋がどんどんできる様は圧巻です。
最後は、見ていただけの建築家が全体をコーディネイト！？
とにかく、緻密に描かれた建物の様子がそれはそれは魅力的です。
作者が建築設計事務所勤務を経て絵本作家になったという経歴もあって、
リアリティ抜群です。
とにかくじっくりと隅々まで味わいたい作品です。

見どころ満載の表紙に魅せられたのでこの絵本を選びました。細かな所までしっかりと書き込まれている所が良かったです。白紙の状態からどんどんと魅力的な建物へと変貌していく過程に息をのみました。建築家の男の人のユニークな発想がこの様な素晴らしい結果をもたらす事が出来たのだと感動しました。お菓子の部屋がとても美味しそうで気に入りました。

無機質なコンクリートの塊だったたてものが、様々な職人さんたちの力で、みるみるうちに、どの部屋も入ってみたい！と思うような素敵なお部屋に変身していきます。

息子はとけいの部屋、私と娘はお菓子の部屋に住んでみたいなぁと話をしながら、実際にこんな家があったら･･･と想像がふくらみました。

丘の上にほったらかしの作りかけのマンションがありました。中はからっぽです。
そこへ一人の建築家が立ち寄り、｢自分で部屋を作りたい人がここに住めます！｣という看板を作りました。
すると、色々な人たちが集まってきてそれぞれに部屋を作り出します。お花いっぱいの部屋、洋服の仕立屋さんの部屋、お菓子の部屋、ピエロの部屋・・・。実に個性様々！

絵が細部にまでこだわっていて、見ていて飽きません。本当にこんな建物があったら私も是非行ってみたい！すごく楽しそうです。娘は｢お花のへやがいいなぁ｣とか｢お菓子の部屋もいいなぁ｣とか羨ましそうに眺めていました。
途中、人々が意見の違いから言い合ってしまいますが、建築家の一言でみんなで協力し合い作り上げていきます。協力しあうことの大切さも学べます。
なんといっても、自分たちで作り上げていく楽しさが伝わってきますよ！
とても夢の広がるお話です。

とにかく絵を見てるだけでも楽しくなっちゃう。
ママなら宝石でできたキラキラのお部屋！
僕なら無重力のふわふわ宇宙部屋！
と、どんどん夢の部屋も会話も弾む絵本でした。

　小学生の娘が食い入るように見ていました。楽しいイラストに、ページをめくるのがワクワクしてきます。楽しい部屋が完成した時には、もう何分もそのページを眺めていました。

　読む絵本というよりは見る絵本。文字を読むようになると絵本の絵を眺めることが難しくなります。娘はいまだに「本を読んで」と持ってきますが、そんな絵を読む楽しみをまだまだ堪能したいのかもしれません。

　絵本というのは奥深いものだと改めて感じた一冊です。

一部屋づつが個性的で、なにより好きなように部屋造りが出来るところ

に興味が持てます。とても賑やかで、屋上まで建てたのでお城のように

なりました。表紙を眺めているだけでもいつまでも飽きません。勿論中

は、ページごとに夢のような内装です。

そんな魅力のある絵本です。共同スペースは、建築家が出したみんなの

為に考えた設計図で大満足な建物になりました。

満足するには、自分が好きなように、住み易いように考えるのが一番

のようです。タイトルのように「楽しい建物」でした。