「ゆうちゃんとめんどくさいサイ」 みんなの声

朝、「洋服着替えて、歯を磨きなさい！」っていうことってありませんか？
そんな文章から始まるこのお話。
まさに我が家の朝の風景だと思って下さい。
もちろん子供は「やあだよ、めんどくさい！」
といいます。そのうち歯を磨かないから牙が生えてきて、帽子をとらないから角が生えてきて、お尻を洗わないからしっぽが・・・
そんなことになるからびっくり！
だからこそ教訓にもなっちゃいます。

文章もコミカルで繰り返しが多いので、非常に読みやすい。読み聞かせにぴったりです！

たぶん自分が保育園の頃読んだと思うのですが　かなり印象に残っています。　今でも「あー　面倒くさいなー」と思うと　心のどこかで　「めんどくさいサイになっちゃうよー」と言う声が聞こえてきます。　

めんどくさがり屋の私が、娘が４−５際の頃に偶然見つけて読んだ頃は、歯磨きなどを渋ると娘に「そんな事言ってるとめんどくさいサイになっちゃうよ！」言ってました。インパクトがつい良いのか、その後も事あるごとに母子共々思い出し、時々図書館で借りてきます。何度も読みたがり読ませたがるので、付き合っております。
登場する子供たちが兄弟が多いところもうらやましいのかな･･（一人っ子なので）

「〜しなさい」と言えば、嫌がる。「〜しなくていい」と言えば、したくなる。子供の気持ちを上手く利用した、躾の絵本だと思いました。汚さのあまり、キバがはえたり、角が出たり、しっぽが出たり、動物の子供たちと上手く、かみ合わせて、面白可笑しく読めました。めんどくさいサイの汚さに大きな声を上げていた息子ですが、ゆうちゃんみたいにならないように・・・。

めんどくさがりやのゆうちゃんは、お着替えも歯磨きもいやです。
歯を磨かないでいるときばが生えて
お母さんから「きばがある子はオオカミさんの子におなり！」と叱られます。
ゆうちゃんは平気で
「それじゃいってきまーす。バイバイ」と
オオカミのところに行ってしまいます。
オオカミの家では帽子をぬぐのがめんどうくさくて、ぬがないでいると
今度はつのがはえます。
するとオオカミの母さんから「つのがある子はオニさんの子におなり！」
といわれ、ゆうちゃんはオニの家へ行きます。
次は同じように、トロルの家へ、そしてとうとうめんどくさいサイの家へ・・。
ゆうちゃんはめんどくさいサイの家の子になってしまうのでしょうか？

繰り返しが楽しい上に、
しなさい！と言われるとしたくないけど、
するな！と言われるとしたくなる・・
そんな子どもの心理をついている楽しいお話でした｡