ほのぼのとした、こどもと母の空想めいた会話に
父親である私自身も、幼い頃の母との想いを
自然と思い起こさせてくれる一冊です。
厳しいくらしが現実に待ち受ける現代では
母の愛情もひとつに語れないこと、切ないです。
マーガレット女史が主人公をうさぎさんに選んだことで
母の愛は無償の愛だと、深く感じ入ることができる
そう私は感じました。
こどもは鬼ごっこが好きです。
それは無邪気で、例えようのない笑顔です。
ただただ思うのは、
追いかけられたいというふしぎな感覚、
大好きな母だからこそ許せる願望を
すなおに表現できるこどものあいらしさです。
そしてそのこどもをつつむ母もまた
こどもにまけない愛情を育もうとしている・・・。
シュールで印象深い挿絵、クレメントさんに感謝。
そしてアガペーに、感謝。