歯医者に行ったことがある人なら経験済みの「痛くないかな」「大丈夫かな」という不安と緊張感が全体に漂います。
普通の歯医者さんは余裕の表情ですが、この歯医者さんは、患者がわにさんなので、同じように「食べられないかな」とかなりの不安と緊張の様子。読んでいるこちらも「ごっくん」と、ついつい緊張してしまいます。子どもたちもその怖さがわかるのか、真剣そのもの。「いつ、がぶっといくかわからない」「いや、そんなこわいこと起こるはずがない」とでも考えているのでしょうか、身構えているのがとてもよくわかります。ちょっと母のいじめっ子心をくすぐる内容。
治療が終わると、緊張がとけ、今度は思わずみんなで「ほっ」とします。
いつも新しい絵本の読みかたを提供してくれる五味さん、ありがとう!