ひょ・うーたんせんせいはみみかきめいじん。
今日も、先生のもとへお客さんがぞくぞくとやってきます。
でしのひょうすけは、せっせせっせとお手伝い。
さて、どんなお客さんがやってきたのでしょう。
みみかきやのひょ・うーたん先生は、耳かき草を育てることからはじめています。お客さんにあった耳かき草で、ほじほじと、耳かきをしてくれます。お客さんは、あまりの気持ちよさに、トロトロリ〜
いやいや、よくわかる気持ちにうんうんとうなづいてしまいました。
相変わらずの面白い発想、そして、豊かな表情に、大満足です。
なぜか、お客さんたちのまゆ毛がげじげじまゆ…我が家の二男のまゆそっくりと、家族では、大受けでした。そして、とっても身近に感じました。
かがくいさんの作品に初めて出合ったのは、つい最近のこと。『おもちのきもち』は、本当に衝撃的でした。独特の質感を感じさせる絵のタッチ、そして、面白い表情がなんともいえなくて、何度も繰り返しみてしまいます。どんどん出てくる絵本を楽しみにしています。そして10月初めに、絵本の新刊コーナーで、『みみかきめいじん』が平積みにされているのを見つけ、さっそく手に取り、周りも気にせず、ニヤニヤしながら見入ってしまいました。
その直後でした、かがくいさん、9月28日に亡くなられていたことを知りました。残念でなりません。
病と闘いながらの作品だったのでしょうか。それを知ってから、改めて読み返してみると、表紙裏には、『おもちのきもち』のおもち、そして、裏表紙裏には、『もくもくやかん』のやかんさんのお耳をほじほじ…
最後のシーン、ひょ・うーたん先生の寝姿の背中を見ると、ジンワリとしてきました。
かがくいひろしさんのご冥福を、心からお祈りいたします。