「ちょっぺい」というあまり聞き慣れない名前にも興味があって読みました。
森の奥の奥で、一人静かに暮らしているうさぎのちょっぺいじいちゃん。
一人気ままに暮らしているところへ、道に迷ったうさぎマガジンのカメラマンごいちを一夜泊めてあげた親切から…。
メディアの力は、ある意味恐いですね。
おじいさんの記事が載った雑誌を読んだ、人々(?うさぎたち)がじいちゃん宅へ次々と訪れ、じいちゃんの静かな生活は少しかき乱されます。
一人暮らしに満足していたじいちゃんにとって、面食らう事ばかりでしたが、後半に向け人(他のうさぎ)との交流によって心に少しずつ変化が…。
ラストのちょっと面はゆそうな表情で、カメラマンごいち宛の手紙のペンを持つ様子から、じいちゃんの生活が潤いを増したように感じられました。
息子は、タンスの中のシャツのページで、笑っていました。
読んでいて、ご無沙汰している一人暮らしの叔父さんに、葉書を書こうと思いました。