乳幼児のお話会に来て下さる方たちに向けて毎月「つうしん」という形でお話会のプログラムやわらべうたなどを紹介しています。そこで今月の詩も紹介することがあります。
春の詩を探して手に取ったのがこの本でした。お話会で春になるとくまのパペットを使って語る「くまさん」の詩もありました。
「つうしん」で紹介したいと思ったのが「ひよこがうまれた」という詩でした。
ひよこが生まれて、「せかいじゅうのほしが ぜんぶともって わらった」、ひよこが生まれて「せかいじゅうのはなが ぜんぶひらいて わらった」とあったところに、まどさんらしい優しいまなざしを感じました。
普段、私たちが目にも留めない小さなアリまでにも、生きとし生けるものすべてにまどさんは優しく暖かいまなざしを向けておられたように思います。
また、まどさんの詩を読んでいて思うのは、生きていることへの肯定感。生まれてきてよかったんだよ、生きていていいんだよという存在の肯定があるように思います。
まどさん、今までたくさんの詩をありがとうございました。今日まどさんの訃報をお聞きしました。ご冥福をお祈りします。