最初は、ローラーを運転している人が話しているのかと思ったら、これは終始、車どうしが会話しているんですね。車が主役の本だから、車を大好きな男の子には、もってこいの本だと思います。
でこぼこ道をゆっくりとならしていくローラーさんを、トラックや大型車、小型車までもがばかにして過ぎ去っていきます。でも、坂道にきて、どの車もパンクや故障していくなか、ローラーさんは黙々と坂道をゆっくりのぼって、でこぼこをならしていくのです。その姿をみて、トラックたちは、ローラーさんの仕事のすばらしさを知ることになります。
ローラーさんがいるから、きれいな道路がつくられて、安全に車が走れるんだね!って、読んだ後にローラーさんに感謝する気持ちが生まれる、いい本だと思います。