しゅんたろうのような子供は、今たくさんいると思います。
こういったトラブルは、結構多いのでしょうね。
息子にも、相手の身になって、物事を考える想像力を養ってほしい。
そう思っていたときに、この本に出会いました。
あいこせんせいの言葉が一つ一つ、胸に響きます。
子供達にも分かりやすい言葉です。
あいこせんせいの行動は、実に見事。
例えば、あの場面で、「しゅんたろう、君が悪い」と
ただ、しゅんたろうを責め立てるだけだったら
どうなっていたでしょう。
実際、解決方法として、そちらを選ぶ教師や親は、少なくないと思います。
そちらの方が、簡単ですから。
子供と子供の間でトラブルがあったとき、
ぎりぎりまで子供たちだけで、考えさせて、
最後まで、からまってほどけない部分だけを、大人がときほぐしてあげる。
ただ、「あなたのここが悪い」と叱るよりも、もっと大変なことです。
なにがほどけない部分なのかは、よく見ないとわからないことですから。
しゅんたろうも、大人に叱られただけでは、成長はないように思います。
自分で何がいけなかったか、しっかり考える経験が大切なのではないでしょうか。
大人として、出来ればあいこせんせいのようにありたい、と思います。