与え続けること・・それが正しかったのかは私には分からない。与え続け、衰えていく木。それが木にとって幸せなんだと思えばいいのでしょうが、私には到底そう思えない。
木は、きっとぼうやに笑っていてほしかった。幸せを心イッパイかんじてほしかった。満たされてほしかった。けれど、それは果たされなかった。ぼうやは、おいてなお、求めてばかりいた。
私はこれが無償の愛だといいたくない。
お金がほしいのなら、自分の力で稼いでごらんと言ってあげるのが本当の愛だ。なんて。思うのです。
与え続けてしまうことの弊害があるでしょう。
ぼうやがそれに気付いて、木の元に戻り切り株に座っているのならすこし気が楽だけれど。
きっと私は素直じゃないんです。感動・・とか、これこそが親の愛だとか・・重ねたい気持ちもあるのだけれど、どうしてもこう・・モヤモヤが残るのです。もう少し私には考える時間が必要。
子どもにはまだ読む気にはなれません。
幼稚園の卒園記念にこの本が子どもたちに贈られます。