小学校のお話会で読みました。ぶた君がびしょぬれでかえってきて、やぎさんに「あまやどりをしなかったの?」と聞かれて、「したよ」と答える。では、なぜぬれたのか?あまやどりの木の下に、次々と動物がやってくる。最初はちいさなねずみが一匹、次ははりねずみが二匹、次はバッファローが三匹・・・、動物が増える度に、大きな動物になっていき、最後はぞうが十匹、やってくる。
では、入りきれなくてぬれたのかというと、そうではなくて、みんな一緒にあまやどりしたのが、すてきだったので、水たまりもきにしないで、ばしゃばしゃ帰ってきたんだ、という話。
ぶた君の話すイメージが画面にひろがる下の場面で、やさしく話を聞きながら、ぬれたぶた君の着替えを手伝い、温かいお茶をいれ、いっしょに飲んで、いっしょにお皿を洗い、ソファで膝枕をしてあげるまで、絵が描きこまれているのが楽しい。
お話会では、じっくり見せてあげられなかったので、一人一人が手にとって、楽しんでほしいとおもった。