チリとチリリが自転車で森へ出掛けました。ふと立ち寄った喫茶店には、いろいろな大きさのテーブルがあって…。
まず、始まり方が面白いなーと思いました。話のとっかかりを紹介してから、『チリとチリリ』という題名が出てきます。テレビドラマやアニメのようで、絵本にしては珍しい始まり方ですね。
チリとチリリが森で出会ういろいろなお店や動物たち、そしておいしそうな食べ物…。読み聞かせながら、はちみつパンのくわのみサンドを息子に「どうぞ」、にんじんパンのゆずジャムサンドを娘に「どうぞ」と言って食べさせるまねをしたら、もぐもぐ、うれしそうでした(^-^)
読み進めるうちに、私たちまで森の住民になったような、不思議な気持ちになりました。
色鉛筆画のような繊細な挿絵は、見ているだけで心が和みます。
優しい雰囲気に包まれたこの絵本に、存分に癒されました。