表紙に、たっくさん、昼寝中のブタ。
そして、それをこっそり覗いているオオカミ。
これは、息子におおうけしそうだ、と図書館で借りてきました。
さて読み聞かせ。
「きょうは なんて うんがいいんだろう」とタイトルを読んだ後に、ふと気がつく。
「運がいい」って、どういうことなのか、この子は知っているのだろうか?
おそるおそる聞いてみます。
すると、案の定、「わかんな〜い!!」と元気よく言われました。
ラッキーなら分かるようですが。
「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前 」なんて、親をぎょっとさせる言葉をずらずらと言ったかと思えば、
こういう初歩的な事が抜けていたりする息子。
いやはや、絵本の読み聞かせとはいえども、油断は出来ません。
森で、たくさんのブタを見つけて、
自分ひとりじゃ食べきれない、友達にも教えてやろうとするオオカミ。
でも、行く先々で、いろいろごちそうになっているうちに、
ブタのことを言い忘れてしまいます。
友達におみやげをたんまりもらって、
「なんてうんがいいんだろう」とブタのことを忘れて、ニヤニヤするオオカミ。
さて、本当に運がよかったのやら、悪かったのやら。
宮西達也さんのお作、いつも心をハネボウキでこちょこちょやられているような気がするのです。
うひゃひゃひゃ。そう笑わずにはいられなかったり。
ああっそこは、誰にも触らせたことのない内緒の部分なのに。(←あくまで、心の話ですよ)もう、この手の話には弱いんだなあ。と思ったり。
この絵。この文章。この絵にこのキャラクター。
本当に絶妙です!
最後のページのオオカミくんの顔ときたら!
宮西さんのキャラクターみたいな人がいたら、ぜひ友達になりたいなあ、とつい思ってしまいます。