ちょっと盛り上がりにはかけますが、なかなか面白い、落語絵本でした。
しょっちゅう悪さばっかりする金坊は、お父さんもお母さんもお手上げ。
ある日お父さんが天神参りに行こうとすると、ついてきた。
はじめに、お父さんは「あれ買ってくれー。これ買ってくれー。」と。いわない約束をさせるけど、金坊が「とうちゃんのしごとがうまくいきますように」とか、「とうちゃんとかあちゃんがびょうきをしませんように」なんてお参りするもんだから、すっかりほだされちゃったのか、凧を買うはめになる。
口がうまい凧屋と金坊のおかげで、いやいや大きな凧を買ったはずなのに、凧を上げ始めたら、お父さんの方がすっかりはまってしまいましたとさ。という話。
結局、手を焼いていた我が子は自分によく似た性格のようでした。
落語絵本で面白いのは、セリフがべらんめい調なところ。
「江戸っ子でい」って、感じで、元気なところが楽しめますね。