海の底でノコギリザメのオジイサンが、ノコギリがボロボロになってしまったので涙を流しています。そこに、海のオバケが出てきて、治してあげると言ってノコギリを取ってしまいました。代わりにタコ、イソギンチャク、ウニ、サンゴ、オバケ、ズボン、長靴、海草、クラゲ、月など色々付けますが、すぐ取れてしまい、オジイサンはそのたびに涙を流します。沢山流した涙が塊になって糊になってまたノコギリをくっつけてくれ、オジイサンは元気に笑いました。
全体としては、年取ったオジイサンの悲しさ、大事なノコギリを取られてしまい、それに代わるものがない喪失感みたいなものを感じます。ノコギリザメのシンボルがなくなり、「ただのサメでございます」と言ったときは、切ないものがありました。
し、しかし!それ以上に、おせっかいな海のオバケの無茶な行動に大爆笑!読みながらおかしくておかしくて、涙が止まりませんでした!だって、サメにヘンなものが色々くっついてるんですよー。その絵がおかしすぎます。またオバケとのやりとりも面白くて。とにかく、大笑いしたい人にはオススメです!
子供たちはというと、「”おばけじま”で山をガリガリやったからノコギリがぼろぼろなんじゃない?」なんて、とっても冷静でした・・・。