あの有名なピーマン村の絵本シリーズの1冊。
現在、12冊発刊されていますが、「おおきくなるって いうことは」「えんそくバス」がとても印象に残っています。
今回は、クリスマス当日のお話。
園児達が、クリスマスツリーを眺めながら、「サンタさん、ほんとに きてくれるかなぁ」と言うシーンで物語は始まります。
すると、押し入れから声がします。
開けてみると、お雛様、お内裏様、鯉のぼり、運動会の球入れといったそれぞれの季節の主役達が、自分もクリスマスに参加したいと言っていたのです。
「だったら、みんな でておいでよ。
みんな いっしょに クリスマスを しよう」
って声をかけたら、出てくる出てくる、あり得ないのに、とても愉快な気持ちになってしまいました。
そのキャラクターが、扇風機、蚊取り線香、門松から鬼に至るまで、実に多彩なもので、その発想に脱帽です。
みんなで祝うクリスマスが実に楽しそうで、全体を通して魅力的なストーリーに仕上がっていると思います。