3歳3ヶ月の息子に図書館で借りました。
スズキコージさんの、不気味ともいえる絵がまさにぴったりの話。
久しぶりに読みましたが、
「クリームをぬれ」という張り紙がでていたときに「ひび割れ防止だ」とか
「香水をよく振りかけてください」という張り紙がでていたのに酢っぱいにおいがしたときには
「下女が風邪でもひいてまちがえたんだ」など
都合のいいように解釈していく様が滑稽で面白かったです。
山奥でお腹がすいて疲れているというような
一種の極限状態だと、人間は少々変なことがあっても自分に都合良く解釈する、
という宮沢賢治からの警鐘かなあ。
息子はずっと集中して聞いていました。
怖くて、でも興味があって、ドキドキして楽しかったようです。
絵も惹かれたみたい。
ストーリーも展開があり、もよくできているし、
絵ともすごくマッチしています。
不気味な感じの絵ですが、奥付に、ふたりのお風呂に入っている姿が
描かれていて、なんだかホッとできました。