寒がりやのトカゲの子ちょろりんは洋品店で見た春の原っぱ色(この表現最高!)をしたセーターが欲しくて、ランプ作りをしているおじいちゃんのところでお金をもらうために一晩仕事を手伝います。
お金を得ることの大変さ、仕事の楽しさが可愛いお話の中に含まれています。絵も降矢ななさんらしい素朴さがとっても可愛いです。
せっかくお金を貯めて洋品店へ行ったのにそのセーターはとかげには着られなくって。。でも!一見怖いカエルのビキビキおばさんがちょろりんのためにしてくれたことは!?
欲しいものがあっても泣いて欲しがったりするんじゃなくて自分の力で一生懸命 手にしようとするちょろりんのひたむきさ。そうして手にした宝物はいつまでも大切にされるんだろうなぁ。
息子はけっこう長いお話にも関わらず「ちょろりん」や「ビキビキおばさん」という響きが気に入って聞き入っていました。
私自身、いろいろと考えさせられる絵本でした(内容は楽しく可愛いお話しなんですよ)。