「『ぐりとぐら』描いた人でしょ、お母さん?」
山脇百合子さんの絵を見つけると、すぐに飛びつく息子。
子供の心をとらえる魅力があるんでしょうね、『ぐりとぐら』シリーズにかぎらず、中川さん、山脇さんのコンビで書かれた絵本は、うちの子、大好きです。
で、絵にひかれ、また、子供の好きな「お医者さま」の話にひかれ、図書館で借りてきたのですが...
読後に残る妙な違和感・・・
お医者さまが、こんないいかげんでいいのか?そんなふうに思ったのは、私だけでしょうか?
雪の降る夜中に、急患。
「すぐ来てください。」の電話で、出かけていったねずみのお医者さん。
「夜中にでかけるのも医者の仕事だ」と言っていたわりに、乗っていたスクーターが雪で動けなくなった途端、「こんなことなら、さっき、電話でことわればよかった。」
そして、あまりの寒さに、暖をとるため、かえるのおうちにお邪魔して、そのまま、朝まで眠ってしまうんです。
そして、よく寝ておきた次の日。りすのぼうやが病気だったということに気づく、しかも、「こんなに早くからどこかにお出かけですか?」と鶏さんに聞かれて、はじめて気づいた自分の仕事。
急いでりすさんのもとに行ってみたら、りすさんは治っていて、ああ、よかったよかったの結末。
こんないいかげんなお医者さん、ありですか?
子供には、そんな違和感はないようだったけど・・・でも、何を伝えたい絵本なの、これは?っていうのが、私の感想でした。