『かあさんのいす』と『きっとみんなよろこぶよ!』を読んだらこの作品を思い出しました。
“ねぼすけスーザ”シリーズの一冊です。
おばあさんと二人暮らしのスーザ。
ある日、おばあさんが寝てる間に、町へ買い物に出かけます。
首にかけた袋の中には、スーザが働いて貯めたお金が入っています。
あれこれと、品物を眺めながら少女らしい想像を膨らませます。
そして、ついにスーザが求めていた品物にたどり着くのですが…。
お金の価値がまだ理解できないスーザ故、落胆する言葉を店主から聞かせられます。
なんて、悲しい現実だろうと読み進めていくと、思いもよらない結末が…。
スーザの真心と創意工夫が、本当に素敵なプレゼントになりました。
お金をかけて手っ取り早く高価なものを手にしようとする大人が多い今の世の中故、胸にしみ入るお話しだと思います。
スーザのあどけない表情や丁寧に描かれている町並み、そしてなんといってもスペインのオリーブ畑の景色が美しい。
スーザは、賢く思いやりのある素敵な女性に成長するでしょうね。