絵がとても素敵。
時々出てくる飾り文字も、この絵とお話によくフィットしていて、とてもおしゃれな絵本になっています。
文章の言い回しも、口語と文語が混ざっているような不思議なもので、絵本というより、おしゃれな今風の女の子のバイブルといった感じの本です。
非の打ち所のない同級生を、うらやましいと思うあまり、憎んでしまう女の子のちょっと複雑な気持ちがよく描かれています。
小学校高学年から中学生くらいの女の子にいいかもしれません。
ただ、優等生の同級生の境遇が、幸せなものだったら、このお話は成り立たないのが、少し気になりました。
だって、幸せな家の子どもだって、皆にうらやましがられ、嫉妬されるような優等生になることはあるでしょう?
そうしたら、その子は一生妬まれたままなのかしら。
その辺がもう少し考えられていたら、とても良い本だと太鼓判が押せるのですけれど。