読んだ後、数日この本について考えてしまいました。それくらいの衝撃を受けた本です。
ひとのことを思って辛抱すると、そのやさしさが花をさかせるという、花さき山。
めまぐるしい現代で、辛抱すること、耐えることが美徳であるということに、少し違和感を感じる人も案外多いのでは?と最初感じたりもしました。(私もその一人なんですが)
最後の、斎藤隆介さんのあとがきを読んで、「われわれはひとりでなくて、みんなの中のひとりだ。みんなの中でこそ、みんなとのつながりを考えてこそ、自分が自分だと知る」という言葉が添えられていて、そうした考えから生まれたメッセージの本なのだなぁと改めて感じ、何度も読み返しました。
私は見えない花さき山はきっとあると思います。
相手を想い辛抱したこと(思いやり)は相手のこころに花を咲かせる。
また自分も相手の思いやりで花をたくさん咲かせてもらっている。
そんなふうに感じました。