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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

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花さき山」 みんなの声

花さき山 作:斎藤 隆介
絵:滝平 二郎
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1969年
ISBN:9784265908202
評価スコア 4.63
評価ランキング 3,494
みんなの声 総数 103
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103件見つかりました

  • 大人になって読み直した絵本

    自己犠牲だったり、我慢だったり、今の時代には欠けているものだと最近の事件等の報道を見ると感じます。
    実際子ども達の日々の暮らしを見ていても感じたりします。
    誰かの自己犠牲があって、我慢があって今があるということをしみじみ感じさせられる一冊です。
    子どもの頃にも読んだ記憶がありますが、絵のインパクトだけが頭に残っていて正直内容はうっすらとしか覚えていませんでした。
    今の母親になった私だから理解できたり、心に染み入ったりするのだろうな、と思います。でも、子ども達にも読んで聞かせたいと思っています。
    いつも心に「花さき山」をもち、花を咲かせていたいと思います。
    内容はもちろんですが、絵もとても魅力的な一冊です。
    花が咲き誇る花さき山の切り絵は幻想的で、心に響きました。

    投稿日:2010/08/10

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  • 何回読んでも泣きそうになります

    やさしくてせつなくて、人間っていいなと思える本です。

    花さき山の花は、人間のやさしい心が咲かせています。
    迷い込んだあやに、やさしく山姥が語りかけます。
    自分より他の人のことを考えるやさしい人のせつなさや涙が花を咲かせるのだと。
    山姥は何でも知っていました。
    あやがどんな思いで花を咲かせたかも、同じようにせつない気持ちをもっている人がいることも。

    他の人のことを考えて、自分は我慢するって、難しいです。
    でも、みんなが周りの人のことを考えることができたら…と思います。もちろん、涙をのんでそうせざるえないときもあります。
    そんなとき、あやみたいに「今、花さき山で花が咲いた」って思えたら、前向きになれるし、もっとやさしくなれると思いました。

    実は、子どものころは絵が怖くて読まなかったのです。大人になってはじめて読んで、こんなにやさしい話だったのかと…。
    それ以来、私みたいに怖がって手に取らない子もいるので、山姥の代わりとばかりに機会があればよみきかせをしていますが、何回読んでも泣きそうになって困ります。

    あやと同じ10歳の子どもたちに読むことが多いです。
    自分では絵本はあまり読まなくなる年齢ですが、静かに耳を傾けていました。
    終わっても誰もしゃべりません。しばらくして、夢からさめたように話し始めました。
    斉藤さんと滝平さんの魅力に改めて気づかされました。

    投稿日:2010/06/03

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  • 愛とは何かということ

    • 大湖さん
    • 60代
    • その他の方
    • 神奈川県

    『花さき山』の内容は、ひとに尽すために自分を捨てることの美しさという一点につきます。ささやかな愛の行為が、目には見えない山に人知れず花を咲かしてゆくという話は、作者の斎藤隆介氏の創作だと思いますが納得がゆきます。絵は切り絵で簡潔なようでいて、くっきりとして忘れられない印象を残してくれます。

    投稿日:2010/04/12

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  • とにかく感動しました

    「おどろくんでない。」

    上記の、山ンば(誤変換ではないです)のセリフから始まるストーリー、
    滝平二郎さんの独特の描画とともに、そこから一気に、
    絵本の世界へと引き込まれた気がします。

    道に迷ってしまい、偶然「花さき山」へとたどり着いた、あや。
    花さき山に咲く花が、どうしてこんなに奇麗に咲いているのか、
    山ンばが教えてくれるのですが、これがとても素敵なエピソードで、
    心に強く響いてきます。

    あやが、二度と出会うことが出来なかった山ンばと花さき山。
    こんな山が、こんな花が、本当に全世界に溢れますように!
    作者の思いが絵本を通じてとても強く伝わってきました。

    個人的に、東北地方出身の私としては、山ンばの独特な東北訛りが
    とても心地よかったです。
    怖くない山ンばが、この絵本の中にはいました。

    子供でも大人でも、この一冊からきっと感じるもの・通じるものが
    あると信じています。とにかく、感動しました。

    投稿日:2010/02/23

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  • 心の花を咲かせましょう

    幼稚園の先生に薦められて借りてきた本です。
    我が家には『もちもちの木』があり
    なぜか娘は、その続編だと思ったようです。
    あの独特の切り絵のタッチが強烈だからでしょうか。

    内容はつらく苦しい日本の貧困時代を象徴するような
    辛抱を美徳とするものでしたが
    そこに流れるほんのりとした温かさは
    読み継がれるにふさわしいものだと感じました。

    娘はこの「シリーズ」をもっと読むのだそうです^_^;

    投稿日:2009/09/25

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  • 考えされられます

    • くるりくまさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 女の子8歳、女の子5歳、男の子2歳

    最近、自分が不幸だから誰かのことも傷つけてやろうと考えている人の起こす犯罪が多く発生しています。
    そんな中、この絵本を読んで、自分は我慢してでも相手のことを考える気持ち、辛抱すること・・・昔からの日本人の美徳とでも言うべき心のあり方を考えさせられました。
    自分より人のことを思って辛抱したとき、花さき山に花が咲くというお話です。
    自分中心になってるなと気づいたとき、どこかにこんな山があると想像すると、相手に対する気遣いの気持ちも持ちやすいのではと思います。
    じっくり味わって読みたい絵本です。

    投稿日:2009/07/08

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  • 徳を積むことの美しさ

    • あっこさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 宮崎県
    • 男の子8歳、女の子5歳

    山姥がすむ山奥。そこにはなさきやまがあります。

    自分が人のために我慢をするときれいな花が咲きます。

    目に見えないけれど、徳を積むことの大切さが伝わってきます。

    甥っ子が双子だったので、双子の兄弟のエピソードは本当によくわかる気がします。
    家では少し我慢が足りない娘に「そんなことでは花さき山にお花を咲かせないよ〜。」と言います。
    妹にわがままを言われても、我慢して譲ってくれる息子は花さき山に花を咲かせていることでしょう。
    日本人の美徳を思い起こしました。

    投稿日:2009/05/19

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  • 不思議な魅力

    プレゼントされた絵本でした。絵が子どもには怖いのではないかなぁ、と思ったのですが、実際には全くそんなことはありませんでした。よく「読んで!」と持ってくる絵本のひとつです。子どもをひきつける何かがあるようです。
    下の子が生まれた時に、上の子がもらったのですが、幼いながらも自分と重ねて、いろいろ感じとっているようでした。
    花の色彩がとてもきれいです。

    投稿日:2009/05/08

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  • 大好きな絵本でした

    子供の頃、すごく感動した覚えがあったので借りてきました。

    「この花は ふもとの 村の にんげんが、やさしいことを ひとつすると ひとつ さく」

    良いことをしたら、花が咲いてくれるのだと思っていたんです。辛くても、優しいことをしたら、ちゃんとそれを見てくれる人がいて、花が咲くのだと…。
    だから、この絵本が大好きでした。

    だけど、こちらのレビューにもありましたが、違う見方もあるんだということを大人になってから知りました。
    自己犠牲が強い絵本。。。
    確かにそういった面もあるかもしれません。

    子供には、「人のために自分が我慢しよう…」と言うのではなく、「横柄にならずに人にも譲れる心のゆとりを持つことも大切」「優しいことをしたら、花が咲くよ」そういう風に伝わればうれしいなと思いました。

    投稿日:2009/03/20

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  • 涙が出ます・・・

    切なくて、でも心温まる、癒し絵本です。
    山姥は本当は真実を知っている、怖さも優しさも持つ老女で、
    噂という不確かさの中に、あやは真実を見出だします。
    それが花さき山。
    花は誰かがどこかで悲しみ耐えていると咲く・・・
    花の数だけ人の愛がある。
    私の花も咲いているだろうか・・・と考えてしまう、
    思いやりを思い起こさせるお話です。
    切り絵がその美しさを引き立てています。
    心に残る、必ず持っていたい絵本です。

    投稿日:2009/03/14

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