「ラチとらいおん」 みんなの声

　まず絵本にはあまりない表紙の色が「黒」というところに親も子もひかれました。本の大きさもちょっと横長で、どんなお話の本だろう？！と興味をそそられました。
　
　よわむしな主人公ラチが（つなぎの服を着ているところがかわいい♪）大好きなライオンのように強くなりたいと願っていたら次の朝小さならいおんくんがやってきて、ラチが強くなるよう鍛えてくれる・・というお話です。

　らいおんくんのお陰でラチが強くなっていく様子や、らいおんくんがいなくなってしまう場面では読みながら胸がじーんときました。

　私事ですが先月お引越をしました。仲良しだったお友達が６歳の次男にらいおんくんのキーホルダーをくれたことで益々この本のファンになったようです。

最近、続々と新しい絵本が（いえいえ、本全般ですが）出ていますが、中には、首を傾げたくなるような物もありますよね。「これを、児童向きの絵本にする意味があるのだろうか」とか、「どうみても、この内容は難解だよなあ、絵はついているけど」とか。そこまではいかなくても、この内容は子どもにはむずかしいのではないかしら、と思うこともしばしばです。

そんななかで、１９６５年発行のこの絵本は、メッセージもわかり易く、絵も素直で、内容も子どもの心にすとんと落ち着くようでした。

絵本の原点を知らされたような気がしました。

暗いところが怖い、ついでに大勢のお友だちの中に居るのも怖い、弱虫でみそっかすのラチ。
そんなラチが強い憧れを抱いたのは百獣の王ライオン。
ある日ラチの部屋にカワイイライオンさんが姿を現します。
その日からだんだんとラチの中の何かが変わってゆく。
３歳の娘もラチと同じでちょっと臆する性格。
でも私自身はそれを娘の個性だと受け止めて
特に変えようとするつもりはないけれど、
もしも物心がついて娘自身がそんな自分を変えたいと
思ったところにラチのライオンの代わりになるような
心強い見方がいるといいかもしれないなァと
読んでいてふと感じました。
最後のライオンからの手紙でなんだかホロリとしてしまいました。
いまもどこかでライオンが弱虫さんを助けてるんだろうな〜なんて・・・ね。

大人から観ると小さなものでも、子供にとっては大きな心の支えになるもの。子供には、誰でもこんなもの1つは持っていそうですよね。
うちの子は、ハンドタオルとぬいぐるみが安定剤。車に乗るときやベットに入るとき、必ず持っています。
ラチにとってのライオンは、もっともっと力になってくれる存在ですが、「これがなくても大丈夫」になる日が必ず来て、それを子供本人は気がつかなかったりして。ステップアップしていくのを見守るのって、うれしいけど、ちょっぴり寂しいかも。

ロングセラーなんですよね。
でもやっと読むことができました。
弱虫少年・ラチ、友達さえ怖いと言うし、いつも泣いてばかりで。
でも出て来てくれたんですよ、小さな赤いらいおんが！
小さくたって力持ち。
ラチを強くしてあげると約束のもと
二人は一緒に強くなるためのトレーニングを始めます。

ほとんどの子供は本当は弱虫なんじゃないかな。
周りからしっかりしているって言われている子ですら
怖がりさんだったり。
でもこんならいおんがポケットに入ってくれたら
心強いですよね。
勇気が出る手助けをしてくれる絵本だなぁと
感じました。
最後がホロリとさせられます。

よく目にする絵本だったので、機会があったら・・・と思いつつ、なかなか手に取る機会がなく、やっと読むことが出来ました。
最初、私だけが読んだのですが、「シンプルなお話」というイメージでした。

しかし、子供たちに読み聞かせてみると・・・。
食い入るように見つめて、聞き入っていました。
なんだか、自分がラチになったかのように感じているのでしょうか。
もう一度読んで、というわけでもないのですが、読み始めると、二人とも、熱中してみていました。

やっぱり、強くなることに、憧れがあるのかなぁ？と思った一冊でした。

らちという名前の男の子は飛行士になりたいという夢があっります。でも犬をみると逃げ出すし、暗い部屋も怖くて入れない世界中で一番の弱虫なのです。ある日らいおんが現れ、らちを強くしようといつも一緒にいて鍛えてくれます。らちはらいおんと過ごすうちに自分を信じる力をつけていき、前までは怖がってできなかった事にチャレンジして次々にできるようになっていきます。最後にはらいおんがいなくても・・・らいおんは「自分を信じて勇気を出して踏み出そうよ。挑戦してみれば何事もきっといい方にむかうんだよ。」と言ってくれてる気がします。

よわむしな男の子ラチを　特訓してくれるのは　ちいさなライオン君なのです。　ラチががんばって、言いたいことを言えるようになるところでは、（がんばれ〜！）って思わず応援してしまいます！　自分の子どもに重ねたりして・・・

子どもが学校で嫌なことがあった時、逃げたいって気持ちと戦っている時、だいじょうぶだよ！って気持ちで一緒に読んでます。

世界で一番弱虫の男の子ラチ。犬が怖いし、暗闇も怖いし、お友だちも怖い。そんな彼のところに現れた赤いライオンのマスコットは、小さいけれど強いライオンでした。ラチを強い子にするために鍛えてくれるのでした。ラチが本当に強い子になったとき、ライオンとの別れがやってきました…

ラチがお友だちに「弱虫！」といじめられているページを見て怒っていた息子。ラチと自分を重ねていたのかもしれません。息子はラチにそっくりな弱虫な子だけど、少しずつ強くなってきました。息子の胸の中にも、赤いらいおんがいるのかもしれません。

ライオンがなんとも可愛らしくて何度も読んでしまいます。ライオンに勇気をもらってどんどん強くなって行くラチ。親の私もはまってしまう一冊です。先日、「日本でラチとライオンが大人気」というニュースがハンガリーであり、こちらでもまた新たに注目されている絵本です。