たまたま、主人が息子に、痛いとか悲しいとき以外にも、うれしくて泣くこともあるんだよと話していたとき、息子がそれをとても不思議にそうに聞いていたので、一緒にこの絵本を読んでみようと思いました。
この絵本には泣く場面がいろいろ書かれており、うれし泣きの場面もいくつか紹介されています。息子はまだ自分が経験したことのないうれし泣きの場面を、真剣に聞いて(見て)いました。
そして、大人はなぜ泣かないんだろうと、ぼくも大人になったら泣かなくなるんだろうかと結ばれています。
ふと自分のことを考えると、大人になってからは、痛みや悲しみで泣くことより、うれしくて泣くことの方が多いような気がします。わが子を授かったとき、無事生まれてきてくれたとき、泣き虫抱っこマンだった息子が、いつの間にか私を気遣ってくれるようになったとき、そう、この絵本にでてくるお母さんのように、お布団の中で、息子の成長にじーんときてつい涙してしまったことも何度もあります。
大きくなるっていうことは、うれし泣きがいっぱい増えることでもあるなぁと考えると、ふとまたうれしくて泣いてしまいそうになりました。