息子の絵本の好みはだいたい分かっているつもりですが、
もちろん、100パーセントではありません。
「これは君の好みでしょ〜」とばかりに、ストライクゾーンどまんなかに投げたものを
思いっきりカラブリされたこともあるし、
様子見でなげたボール球をヒットされたこともあります。
この絵本は、まさに、大暴投のボール球を、ホームランされた絵本でした。
お話は、大変単純です。
他の方もお書きになっているように、力の強い者ではなく、意外な者が悪き者をやっつけるお話です。
絵の方はというと、かわいいんだかかわいくないんだか、正直よく分かりません。
色調も、どことなく暗いかんじがします。
でも、とても丁寧に描かれている。
どのページの四隅にも、ページごとにデザインの違う木枠のようなものがあって、凝っています。
絵も、息子には興味深かったようですが、やはりセリフが気に入っていたようです。
リズムがあって、繰り返しがあって、多少ドキリとさせられる言葉が使ってあって。
そこがよかったのか、何度も読んで、と持ってきた絵本でした。