寂しいような、喜んではいられないような、起承転結の2コマ目で終わってしまった(実際はシリーズ化されたので、今は納得していますが…)。何でもお金で済ませる世の中の、陰の部分を見せられた気がして、モヤモヤ感をひきずる印象でした。
作者内田麟太郎はひどい人です、ともだちに「や」をつけるなんて。許せません。しかしそのことで、この絵本を目にするひとたちが口々に、何かを感じ、何かを発するきっかけになったことは、称賛に値します。ありがとう。
ともだちは、ひとを区分することばではなく、ひとをつなぐ魔法の呪文です。最初からひとは一人ぼっちだなんて、だれが言ったのでしょう? みんな、ひとりじゃないよって、声をあげなければいけない大人が、オオカミに教えられるとは…。 反省しましょうね。
キツネくん、オオカミくん、この度は小難しいメッセージを届けてくれて、ありがとう。感謝です。降矢ななさんのすてきな絵にも、感謝です。