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ひとりぼっちのジョージ」 みんなの声

ひとりぼっちのジョージ 作・絵:ペンギンパンダ
出版社:ひさかたチャイルド ひさかたチャイルドの特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2011年07月
ISBN:9784893259400
評価スコア 4
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みんなの声 総数 2
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  • 価値のある絵本

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子12歳、男の子6歳

    Lonesome George(ひとりぼっちのジョージ)っていうフレーズを耳にしたかたは多いのではないでしょうか?
    イギリスBBCが2006年に制作した番組で、これまで自然の素晴らしさだけが取り上げられてきたガラパゴス島ですが、ピンタ島ゾウガメの生き残りのジョージに迫害の歴史があることや、その保全活動には多くの問題があることを浮き彫りにしています。
    それが、NHKでも放映されて、大きな反響を呼んだのは、記憶に新しいところです。
    その放送内容は、2006年にイギリスで発刊された「Lonesome George: The Life and Loves of a Conservation Icon」(日本語訳「ひとりぼっちのジョージ 最後のガラパゴスゾウガメからの伝言」ヘンリー・ニコルズ著にも詳しく描かれています。

    この作品は、そのジョージの物語を日本の絵本作家 ペンギンパンダさんが描いたもの。
    しかも、この絵本の収益金の一部が、現地のチャールズ・ダーウィン財団の活動資金として寄付されるというのですから、とても価値のある作品と言えると思います。

    主人公は、ガラパゴスゾウガメ。
    それもピンタ島というところに生息するピンタゾウガメという亜種。
    現在、確認されているピンタゾウガメは、たった一頭です。
    それが、ロンサム・ジョージ(Lonesome George)「孤独なジョージ」という訳です。
    乱獲により、奇跡的に発見されたのですが、ジョージは、30年以上前から独りぼっちなのです。

    最初は虐待の歴史が綴られているのですが、ジョージ1匹になってから、その視点で物語は進行します。
    1人でいることは寂しくないという視点が、実に微笑ましいもの。
    ことりのフィンチ、フラミンゴ、ウミイグアナ、アホウドリと言った友達との交流を楽しく描いています。

    それからは、人間に保護されてからの物語が続きます。
    最後は、チャールズ・ダーウィン研究所のピンタゾウガメを繁殖させたいという夢で終わるのですが、その夢に拍手をおくりたいと誰しもが思うことでしょう。

    巻末には、ガラパゴスゾウガメの説明やガラパゴス諸島の生物の写真もあり、大人も楽しめる作品となっています。
    「地球全ての生き物の命は、貴重で平等である。
    力ある人間が、弱い生き物を、絶滅に追いやることは、あってはならない。
    そんな思いやりを持つ人間を、沢山育みたい」
    と著者はあとがきに書いていますが、実に崇高な思いであって、共感せずにいられないことだと思います。
    環境問題を考える意味でも、貴重な絵本であり、多くの世代の方にオススメします。

    投稿日:2011/10/12

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    2
  • ゾウガメ見てみたい

    • イザリウオさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 男の子15歳、男の子13歳

    ガラパゴス諸島のゾウガメのおはなし。
    ガラパゴス諸島。そこは地球で一番珍しい生き物がいるところだ。
    と、そんな風なことは聞いたことがあるけど、詳しいことは何も知らなかった。

    この本の主人公のガラパゴスゾウガメは、人間に乱獲されてなお生き残った一頭のゾウガメで、ゾウガメは自分だけだったけど、周りにたくさんの鳥やイグアナなどの動物たちがいたから、ちっとも寂しくなかったんだ。
    その気持ち、わかる気がします。

    私たち人間が、自分たちの都合を優先して、自然や動物たちがなくなってしまったら。。それこそ、私たちはとても寂しい気持ちになるでしょう。
    そう、周りに木々があり、鳥がとまり、山には動物たちがいて、私たちはこの地球で共存することこそ、つまりは自分の幸せになるのではないでしょうか。

    ガラパゴスをはじめ、世界中の自然をみんなで大切にしていきたいですね。

    投稿日:2015/08/29

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