私が小さかった頃、母方の祖父母は下宿屋さんをやっていました。
祖父母の家にはお風呂がなかったので、泊まりに行くといつでも
「おふろやさん」に行きました。
ほんとにまさにこの絵本のとおりで、木の蓋のついた下駄箱やら
赤と青の蛇口(あれは押した瞬間だけ、お湯や水が出るんですよね)も
あって。
あのお花みたいな形の脱衣籠もあったなあ。母やおばあちゃんは
いつでも使ったあとにあの籠をひっくり返してとんとんと、やっ
ていたなあなどということも、懐かしく思い出します。
祖父母はすでに亡くなり、祖父母がやっていた下宿屋さんも、もう
ありません。よく行っていたおふろやさんが今もあるかどうかも
わかりません。
母にも、この絵本を見せてあげようと思っています。
きっと私よりも懐かしく楽しく読むのではないかなあ。