どうも、主人公の設定の説明が端折ってあるなぁと思っていたら、この作品はシリーズ2作目でした。
でも内容そのものは独立していて、1話完結なので、読みやすくて面白かったです。
江戸時代の「金魚」って、とっても高価なペットだったんですね〜。そういえば、そんな話どこかで聞いたことがある気がします。
江戸庶民(商人たちくらいの身分)の生活の様子が垣間見えて面白かったです。
今はテレビのゴールデンタイムに、「水戸黄門」とか「遠山の金さん」とか「江戸を斬る」とかやりませんよね〜。
こういうのをおじいちゃんおばあちゃんや親たちと見てないせいか、
小学生くらいの子どもたちが「歴史(時代劇)に触れる」機会が極端になくなってきた気がします。
この作品は、最近の子どもたちが、江戸時代がどんな時代だったのか考えるいい切っ掛けになりそうな、素敵なお話でした。
ところで、挿絵は堀田あきおさんという方が描かれていますが、どうも絵が漫画っぽいなぁと、思っていたらマンガも描いていらっしゃるイラストレーターさんだそうです。
(しかも故・手塚治虫さんが師匠だそうです)
なので、漫画っぽいといっても、この物語の世界がよく見える楽しい絵
でした。特に真次(主人公)の友だちの嘉八が性格も姿も面白くてよかったです。
文章は感じは多いものの、ルビはほとんど振ってあるし、行と行のスペースが広めにとってあるので、とても読みやすいと思います。
小学校中学年くらいのお子さんたちからいかがでしょうか?