バーバパパの存在は小さな頃から知っていましたが、まさか庭から生まれてきたとは知りませんでした。私は子供のための絵本にはそういう奇想天外さを求めているので、本屋で見つけて「これだ!」と思って迷わず買いました。
購入時、息子はまだ1歳でしたが、すぐに「バーバパパ」「フランソワ」などの名前を覚えて、買ったその日から、1日10回くらいの頻度で読んでいます。
動物園で自分の姿を変えられることに気付くあたりが息子は特に気に入っているようです。周囲の動物にも興味を示します。火事の鎮火に協力する場面では、一緒に「かじだ〜」と叫んで消防車に大興奮。最後の「それじゃ、またね!」のページでは、「あ、バーバパパ、ここ!」とか、「フランソワ、ここ!」と人探し。各ページに子供の興味を惹き付けるものが散りばめられているように思います。
動物園の園長さんがぷりぷり怒るという場面で、保育園に通っている息子は「これ、えんちょうせんせい!」と言っています。そんな誤解も、大きくなったらいい思い出になるのかなと思いながら毎日読んでいます。
この絵本を偶然買ってから、図書館でバーバパパシリーズを全部借りて読みました。実は後に出版されたお話のほとんどは、私も気に入らなかったし、息子もほとんど興味を示さなかったのですが、この1冊はこの先もずっとお気に入りになるような気がしています。