ウサギのはやあしさんと奥さんのしらゆきさんが働いている村の郵便局。はやあしさんは、村の動物たちが書いた手紙を毎朝となり町の郵便局へ届け、午後は村中をまわって動物たちに手紙を配ります。
そしてタヌキのたのまるおばあさんの誕生日が近づいていました。おばあさんは、となり町から息子夫婦と孫たちを呼んでお祝いをしようとクリの実を拾い、ごちそう作りを考えます。でも、天候が急変し…。
お話はとってもシンプルな、そして昔の日本を思い起こさせるような内容でした。
働き者のウサギ夫婦の姿に感動し、タヌキのたのまるおばあさんの気持ちに共鳴。いくつになっても自分の誕生日はお祝いしてもらいたい。でもやっぱその一方で、ごちそうを作ってあげたい。母の心情そのものではないかなあと思ってしまいました。
この頃各地で台風などの自然災害の被害が急増していますが、絵本の中でも大きな川が氾濫しかかっていたり、自然って怖いものだということを、息子は感じたようです。
ネットが普及し、手紙を書く機会が少なくなりましたが、手紙ってやっぱいいなあと感じる絵本でした。